三重の炭直火倍焙煎は三重県の津市で、河野さんと云う方が個人で焙煎している豆です。
この豆は、炭の火を直接豆に当てて焼く、「直火焙煎」です。
炭火や、ガスで作った熱風を豆に吹きつける、熱風焙煎(一般的で殆どのメーカーがこの方法です)とは大きく違います。
「直火焙煎」は豆のふくらみが良く芯まで等質にカルメラ状となります。欠点は大量生産には全く不向きな点です。(殆ど不可能)
「直火焙煎」では「豆の風味が強く、抽出したときの香りも強い」ものとなります。
最大の特徴は、香りに「生焼けの豆の香りが全く無い」ことです。
この豆は、かなり嗜好性が強く、好みの強い方々のために焙煎されていますので、正直言って大手メーカーの様に一般的ではありません。
美味しいかどうかは、個人の好みなので押し付けるわけにはゆきませんが、特徴として
1.深煎りの為タンニン(渋の成分)が少ないため「胃に負担がかからず」今までコーヒーの苦手だった方でも胸焼けがない。
2.タンニンが焼き飛ばしてあるので「抽出後長時間(一昼夜)置いても濁らない」又、「そのままアイスにも使える」
3.粉状に挽けば「エスプレッソ」にも使える。
4.植物の焼いた苦味(パンシロン、熊の胆、お百草など胃薬一般の苦味)が、「胃酸を調節して肉類の消化を助ける」
5.香りに「アロマ効果」があり、気分をやわらげる。等の特徴があります。
直火で深く焼く為、豆の油性分が表面に出ますが、これが豆の表面を覆い空気を遮断して豆の風化を防ぎます。
機械に油を塗って錆びにくくする効果に似ています。
この油はサイフォンで抽出する場合、上部の湯の上に浮いてしまう為、コーヒーカップには入りません。
ざっと、以上のような処がこの豆の特徴です。